コンサーティーナのこと

アイリッシュセッションに行くと、コンサーティーナを持ってくる人はめずらしくないのですが、ライブでは「初めて見た」という方が多かったので、簡単にご紹介します。

 

コンサーティーナは19世紀イギリスの発明品で、生まれた時期は鍵盤ハーモニカとほとんど一緒です。当時リード楽器が流行ったのでしょうか。

鍵盤ハーモニカはイギリスでも基本的に子供の「学習用」として使われたようですが、コンサーティーナは一般家庭用の楽器として普及したようです。

 

コンサーティーナには2種類あります。蛇腹の押し引きで異なる音の出るダイアトニック(アングロ)・コンサーティーナと、同じ音の出るクロマチック(イングリッシュ)・コンサーティーナがあり、アイリッシュ音楽で愛用されるのは基本前者、私の使っているのは後者のクロマチックです。(アイリッシュ音楽で後者を使うプレイヤーもいます)

音の出し方の違いから、ダイアトニックのほうがリズミカルになりやすいという特徴があり、そこがケルト音楽に合うようです。私もケルト音楽を弾く時には、意識的にリズムを強調して弾くようにしています。

 

大きさが小さいのでかわいらしいのと、身体の左右の使い方のバランスが良く、音も好きなので、今後もこの楽器を生かした曲をつくりたいな、と思っています。

鍵盤ハーモニカは基本的に右手しか使えないので、身体のバランスからいくと右側に負担がかかりすぎる傾向になりがちです。わがAURASIAの曲は「弾きまくり」が多いので、コンサーティーナに注目した理由はこんんなところにも・・と言いたいところですが、こんな理由は実際は後付けで、楽器のかわいらしさに一目ぼれしてしまった、というのが真相です(笑)

結果的によかったことが多い、ので満足していて、これからも2つの楽器を楽しく続けていきたいです。もちろん、シンセサイザーも。